【技術書典7新刊】エンジニアのためのフロー体験入門
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【エンジニアのためにフロー体験入門 - エンジニアが気持ちよくなりながら成長するための考察 - 】 技術書典7にて初出展となりました新刊です。 2020/09/18 値下げしました。
はじめに
これをお読みになる皆様は普段の仕事や家事の時間、あるいは趣味の時間の中で目の前の作業に没頭することはありますでしょうか。 ここで言う没頭とは、明確なゴールや目標に向けて目の前のことに完全に集中し、時間を忘れながら取り組んでいる様な状態のことです。 スポーツの経験がある方なら、ゲームのプレイ中にこの様な感覚を覚えたことがあるかもしれません。またはテレビゲームへの没頭がもっと身近でしょうか。 この感覚は心理学のある分野で「フロー」と呼ばれています。「フロー」を普段の生活の中で聞き馴染みのある言葉で言い換えると「ゾーンに入る」や「無我夢中」といった表現で表されます。 このフローという状態は心理学者ミハイ・チクセントミハイによって提唱され、様々な研究者によっても研究されています。 人はフローの状態を体験することによって幸福感を感じる事ができ、その体験を通して自己が成長すると言われています。 このフローの状態を経験したことがある方であれば、フロー体験を振り返ると幸福感、充実感、気持ちよさを覚えてはいませんでしょうか。 フローの理論は人生全般のとても広い範囲の事柄について言及されます。人生における成長や幸福はとても大切なことに違いありませんが、テーマが大きいため少々扱い辛く、実際の行動としてどうしていいか分からなくなってしまうところがあります。 このため本書ではフロー体験を「エンジニアとして気持ちよくなる」、「エンジニアの成長に繋げる」というエンジニア目線のテーマに絞って解釈・考察し、この内容をご紹介します。 本書が皆様のエンジニアとしての成長、そして気持ちよくなることの一助になれば幸いです。
目次
はじめに 第1章 少年時代のフロー体験 1.1 戦国無双に夢中 1.2 木工工作の思い出 1.3 あの気持ちいい感覚をもっと 1.4 「フロー体験」というものを知る 1.5 エンジニアとしての成長に活かしたい 第2章 フロー体験とは何か 2.1 意識の限界と心理的エネルギー 2.2 心理的エントロピーと心理的ネゲントロピー 2.3 自己の複雑化と成長 2.4 フロー体験の要素 2.5 自己目的的経験 2.6 挑戦の重要性 2.7 受動的なレジャー活動の危険性 第3章 エンジニアの成長へのフロー体験の活用 3.1 適切なレベルの課題を選ぶ 3.2 1つの課題を細かく区切る 3.3 作業開始への障壁を低くする 3.4 ノイズの少ない環境整備 3.5 自分にあった機材を使う あとがき